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ASUS AIoTによる品質管理:ディスプレイ画面の欠陥検出を自動化

2021/06

スマートデバイスの急速な普及により、画面に使用されるガラス製ディスプレイパネルの需要は飛躍的に高まっています。これらの部品の品質管理は、生産工程の重要な部分を占めていますが、現在も検査を手作業で行っている場合があり、時間とコストがかかっています。また、人の手による検査は、注意力の低下や疲労、その他要因により、検査自体が失敗に終わることもあります。そのため、多くの品質保証プロセスが自動化されつつあり、ASUS IoTのハードウェアは、この止まる所を知らない製造トレンドの最前線にいるのです。

課題:既存の生産ラインに自動検査を組み込む

携帯電話やタブレットなどの最新スマートデバイスの製造において、ガラス製ディスプレイの欠陥を発見することは、品質管理プロセスの重要な部分です。ほとんどの場合、これらの工程はハイスループット(高速大量処理) であるため、人間の目で検査を行うことは現実的ではありません。最新の生産ラインのスピードは、人間が許容基準内で作業を行うにはあまりにも速すぎます。そのため、多くのメーカーでは、機械による自動検査システムを導入しています。

大手産業機器システムインテグレーター(SI)である当社のクライアントは、ガラススクリーン製造時の欠陥発見に特化した、既存の生産ラインや既存の欠陥検出装置と統合可能なシステムを必要としていました。また、そのシステムは確固たる信頼性、優れた互換性、卓越した操作性を備えていることを示す必要がありました。そして、メンテナンスが容易であることも求められました。

解決策:ASUS IoTによる高速・高精度な欠陥検出

ASUS IoTチームはSIと連携し、ASUS IoT Q170A-IM-A 産業用マザーボードとASUS IoT EBE-4U ベアボーン・ラックマウント・サーバーを組み合わせることで、スマートフォン製造用の特注のガラス検査装置の開発をサポートしました。この2つの多機能な製品とQ170A-IM-Aが提供する豊富な接続性を組み合わせることで、SIは大幅な拡張が可能な産業用検査装置を開発することができました。

このカスタムメイドの検査機は、目視検査の過程で自律的に長時間安定して動作します。産業用デジタルカメラが高フレームレートで表面の欠陥を検出することで、欠陥のあるガラススクリーンを迅速かつ正確に分別することができます。

ASUS IoTチームは、シナリオベースの設計で解決策の策定を支援しました。PCI Express®スロットを4つ、従来のPCIスロットを3つ備えることで、GPUやビデオキャプチャカード、フレームグラバーなど、あらゆる種類の専門的な拡張カードに柔軟に対応します。これにより、ビジネスのニーズに合わせて成長や適応が可能な、省スペースのシステムを実現します。

成果:デジタル外観検査の新時代 へ

モバイル機器用ガラススクリーンの製造は、高速かつ高精度が求められる工程です。現状では、その製造過程で欠陥を完全になくすことはできません。そのため、目視による品質管理は生産環境の重要な部分となっています。

ASUS IoTチームとASUS IoTハードウェアの支援により、当社の顧客であるSIが開発した自律型検査装置は、人的介入を最小限に抑え、効果を最大限発揮します。AI搭載の深層学習法を採用することで、欠陥の種類を分類し、最終的に誤検出を減らすことを目標としています。

このシステムの導入後、SIのお客様は、コスト、パフォーマンス、効率の面で既に大きなメリットを実感しています。疲労や人 的ミスなどの問題を排除できるだけでなく、生産量や効率性の面でも、SIのソリューションは従来の手作業による検査方法に比べて圧倒的な優位性を発揮しています。生産ラインを止めたり、スピードを落としたりすることなく、一つ一つのスクリーンをわずかな時間で評価することができます。

ASUS IoTチームは、これをデジタル検査と機械学習を活用した品質管理が、さまざまな産業の生産現場で不可欠なものとなる時代の始まりに過ぎないと考えています。産業用テクノロジーの世界的ブランドであるASUS IoTは、自動外観検査またはその先にある、お客様が求める最先端のイノベーションを市場に提供することをお約束します。

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