ASUS IoTの技術がデジタルアウトオブホームマーケティングの変革を支援
活用事例
Solmateは、台湾で成功を収めた企業グループのアドテック企業で、革新的なDOOH(デジタル屋外)メディアを提供しています。クラウドベースの放送プラットフォームを中心に、多様なメディアチャネルを通じてさまざまな市場向けにスマートで的確な広告を配信する先進的な企業です。
デジタルDOOH(アウトオブホーム)マーケティングに特化したSolmateは、台湾全土のヘアサロンをはじめ、さまざまな小売業にソリューションを展開しています。イノベーションへの意欲に満ち溢れた同社は、特にヘアサロン業界でDOOHの提供を拡大したいという思いがありました。それは、サロンに来店されたお客様が椅子に座ると同時に、年齢や性別など重要な属性を検知する ことができる「スマートミラー」を作ることでした。サロンや広告プロバイダーは、これらの自動で取得されたインサイトを使って、スタイリストが髪をセットしている間にお客様に最適な広告やその他のコンテンツを配信し、お客様の関心を引くことができます。
課題
低品質、不十分なサポート体制、短い製品寿命
Solmateは当初、サロン用スマートミラーのDOOHソリューションを自社で開発・展開することを計画していました。市販されている既製品を購入して、自社の要件に合わせてカスタマイズすることで、自社開発のDOOHソリューションを 実現しようとしました。
しかし、さまざまな技術的な理由から、当初の計画は不可能であると判断されました。既製品の仕様を自社や顧客のニーズに合わせて変更することができないことが判明したのです。さらに、技術的なサポートや不良品の返品など、サプライヤーからのアフターサービスが不十分であることも、この大きな問題に拍車をかけました。実際に、後者については、 同社と提携しているヘアサロンに設置した機器の一部が、文字通り「煙に巻かれた」ことがありました。安全性に重大なリスクがあったことは明らかでした。
Solmateが当初計画していたサロン向けDOOHは、既製品のプロバイダーがECN(設計変更通知)を通じて供給を保証することができず、失敗に終わりました。この重要な誓約書なしでは、部品の変更や在庫が欠品する時期を把握することができないため、お客様に提供する製品の供給やメンテナンスの面で問題が生じます。
Solmateは苦境に立たされることになったのです。顧客は計画的なソリューションを望んでいましたが、信頼できるソリューションが見つかりませんでした。
解決策
ASUS IoTによる綿密なコンサルティング、カスタムビルドのソリューション、長期サポート
顧客の意欲はあるものの、技術やサプライヤーのサポートが不十分で計画が失敗に終わったSolmateは、同社の要件に迅速、確実かつプロフェッショナルに対応できる新しいベンダーを見つける必要がありました。そこで、ASUS IoTに注目しました。
ASUSのIoT営業チームは、Solmateのビジネス戦略には、DOOH広告用のチャネルを提供できる企業顧客を見つけることが重要であると考えました。そこでASUS IoTは、Solmateのためにカスタムメイドのスマートミラーの設計・製造・供給に協力することとなりました。最終的な目標は、ヘアサロンでの販売、つまり画期的で新しいDOOH広告のチャネルを開拓することです。
開始から製造までのスケジュールは、わずか6カ月という短期間に設定されました。世界トップクラスの専門知識と卓越した品質管理を併せ持つASUS IoTは、この非常に厳しい納期に対応する特別な能力を備えていました。
そしてついに、ASUS IoT EV22A Smart MirrorとEV13A Smart Mirrorが完成しました。サイズの異なる2つのモデルを揃えることで、さまざまなシーンに対応できます。
成果
数百件のヘアサロンに高品質なスマートミラーを設置
ASUS IoTが設計、製造、供給するEV22AおよびEV13Aスマートミラーは、手荒な扱いにも耐えられるように設計されています。また、予期せぬ部品や材料の不足も補うことができる仕様になっています。そのため、ASUS IoTはSolmateの求める長期的な供給の確保に応えることができるのです。これにより、Solmateは自社の要件とコストを管理するだけでなく、お客様の要件も管理できるようになりました。
ASUS IoTの厳しい社内テストと、Solmateが顧客に代わって行う徹底した品質保証テストに合格したEV22AとEV13Aは、現在、台湾の主要都市や商業地域にある880件以上のヘアサロンで導入されています。
ASUS IoTが提供する信頼性の高い製品と技術サポートにより、Solmateはハードウェア面の問題を解決した上で、広告プラットフォーム事業の拡大に専念できるようになりました。