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キオスク端末に最適なASUS IoT Mini ITXマザーボード

A self-ordering kiosk in restaurant with e-menu screenshot

組込みシステムは、産業用と業務用の多くのアプリケーションで重要な役割を果たしています。産業用では、このプラットフォームは自動化、制御、監視プロセスのバックボーンとして機能します。業務用のアプリケーションでは、オペレーションの合理化、データ収集、効率の改善、顧客体験の向上に使用されています。一般的なアプリケーションには、POSシステムやキオスク端末、デジタルサイネージ、スマート家電やホームオートメーション、スマートリテールや在庫管理などがあります。

組込みシステムが業務用アプリケーションで適切に動作するためには、信頼性や機能性、ユースケースとの互換性が求められ、そのためにいくつかの重要な機能が必要です。欠かせない機能には、次のようなものがあります:


  • スケーラビリティ
  • セキュリティ
  • リモート管理
  • 電力効率

利用方法によっては、相互運用性とユーザーインターフェイスの2つがさらに必要となる場合があります。一つの実例として、LGは対話型のキオスクを展開しています。主には、カフェ、レストラン、スーパーマーケットに設置されています。このような場所では、ユーザーインターフェイスがキオスクの命運を左右します。技術的な知識のないユーザーにとって使い勝手が悪ければ、それは失敗とみなされるでしょう。

成功させるには、キオスク内の組込みシステムが、さまざまな仕様に適合する必要があるのです。キオスクはすべて屋内に設置されるため、環境的な制約は比較的少なくて済みます。それでも、低いとはいえ電力が必要となることには変わりません。店側はキオスクのために補助電力を供給する必要はなかったとしても、増えるエネルギーコストを負担したくはありません。

通常なら、キオスクは店が建設された後、空きスペースに設置されるため、大きさは確かに問題になります。また、長時間稼働し、この間、操作に不慣れで技術的な知識のないユーザーも使用します。加えて、一度設置されると、何年にもわたって使われるため、現場でのアップグレードが理想的で、それゆえ遠隔管理が必要となります。さらに、現場でのメンテナンスにはコストがかかるため、必要最小限にしか行われません。その場合であっても、メンテナンスを「必要に応じて」ではなく、定期的に実施するのであれば、ダウンタイムとコストの削減につながります。この使用方法において、セキュリティが最重要であることは言うまでもありません。

LGのキオスクは、ASUS IoTの組込みコンピュータであるN5105I-IM-A R2.0をベースにしています。Mini-ITXマザーボードは、インテル Celeron N5105クアッドコアプロセッサを搭載し、多数のI/Oを提供します。また、2つのSO-DIMMスロット、PCIe 3.0/2.0 x1、mini PCIe、6つのCOMと8つのUSB、追加ディスプレイ使用時12 Vdc出力・12 Vdc入力が装備されています。HDMI、DisplayPort、LVDS(eDP付きColay)接続により、トリプルディスプレイをサポートします。

インテル Celeron N5105クアッドコアプロセッサは、エネルギー効率に優れ、日常的なタスクには十分すぎるパフォーマンスを発揮し、マルチタスク処理能力も強化されています。シングルスレッドのパフォーマンスでは、競合製品に比べて高い評価を得ています。クアッドコアアーキテクチャにより、よりスムーズなマルチタスク体験と、ここで紹介したキオスクのような業務用途向けに効率的な処理を実現します。また、多数の接続オプションをサポートしており、さまざまなデバイスや周辺機器との互換性も確保しています。全体として、インテル Celeron N5105は、効率とパフォーマンスのバランスが取れています。


N5105I-IM-A front view, tilted 45 degrees

キオスク端末向け設計

設計チームはN5105I-IM-A R2.0のキオスク使用を念頭に置いていたため、USB、COM、HMDI、DisplayPort、VGA、イーサネットなど、POS用途向けに必要な接続を提供しています。当然ながら、0°Cから0°Cまでの幅広い温度範囲で動作するように耐久性のある設計が施されています。

ユーザー体験の向上

その堅牢な設計、広い温度範囲、狭いケースへの内蔵を可能にするMini-ITXフォームファクタによって、N5105I-IM-A R2.0がキオスク端末に最適な選択肢となっていることは、LGの事例が証明しています。安定したコンピューティングパフォーマンスにより、エンドユーザーはキオスク端末でスムーズに買い物をすることができ、低電力消費機能はキオスク端末において大きなメリットとなります。また、クレジットカード決済用のMSR/RFIDリーダーとキャッシュドロワー用のRJ11/DIOコネクタも備えています。さらに、モノ出力用の3Wアンプと、小売店のアプリケーションで通知を送信する内蔵ブザーも装備しています。

キオスク用途以外の汎用性

キオスク以外の用途としては、カスタマーディスプレイ、バーコードスキャナー、クレジットカードリーダー、レシートプリンター、感熱紙プリンター、RFIDリーダーなどがあります。RJ11コネクタはキャッシュドロワーに12Vまたは24Vの電源を供給し、GPIO(DIO)ヘッダはキャッシュドロワーのプログラミングやステータスのチェックに利用できます。オンボードの磁気ストライプリーダー(MSR)のヘッダは、カードリーダー接続に使用し、決済を処理することができます。

世界トップクラスのマザーボードブランドであるASUS IoTは、耐久性の高い産業用コンポーネントを搭載した産業用マザーボードを提供し、過酷な環境下での信頼性の高い24時間365日の動作を実現し、キオスクなどさまざまな垂直市場での使用を可能にしています。ASUS IoTの幅広い製品ラインナップによって、比較的簡単なアップグレードが可能です。ASUSは、30年以上にわたる設計とイノベーションの専門知識、世界トップクラスのアフターサービス、予測変更への迅速な対応能力、長期的な技術サポートを活用することで、市場投入までの時間を短縮します。

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