ASUS IoT PE400Dコンピュータ、台北市の5Gスマートポールの機能を強化
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Navigant Research社のデータによると、世界中にある約3億6000万本の街灯のうち、これまでにスマートポールに改修されたのはわずか720万本、2%にとどまっています。そして2028年までに、70億米ドルに相当する9000万本以上のスマートポールの設置が見込まれています。
In March of 2021, 2021年3月、台北市コンピュータ協会(TCA)は、ASUSTek Computer、Pegatron Corporation、Foxconn Technology、Chunghwa Telecom、Compal Electronics、Delta Electronics、Far EasTone Telecomなど、台湾の有名メーカーや通信事業者46社に呼びかけ「5G Smart Pole Standard Promotion Alliance(5Gスマートポール標準化推進協議会)」を設立しました。同協議会は、5Gスマートポールの主要な技術標準を策定し、世界各地の市場で新たなビジネスチャンスを創出することを目的としています。
同協議会により開発された5Gスマートポールは、主に次の4つの機能を備えています。
スマート街路灯、5G通信、スマート交通・監視・環境モニタリングなどのAIoTアプリケーション、V2X(Vehicle to Everything:自動車とあらゆるモノをつなぐ無線通信技術)を含む電気自動車充電機能。
課題
風雨にさらされ、データ転送に高い費用がかかり、ネットワーク接続も不安定
IoT技術や5G通信でつながるデバイスの登場により、今日、世界中の都市でスマート交通技術が導入され、インテリジェントシティの開発が進んでいます。しかし、このような進化に対応するには、膨大なデータの収集と分析が必要となります。従来のデータ収集方法では、正しい計算を行うために人に頼っていました。しかし、このような方法では、コストが嵩み、人為的なミスも発生しやすくなります。現在、台北市政府は、人の流れや車両通行量、物体検出、事故報告、制限速度の遵守、所要時間、待ち行列など、正確な交通情報の取得を自動化する新たな方法として5Gスマートポールの導入に注目しています。より正確なデータを手に入れることで、台北市政府は理想的な形で分析、最適化、モデリングを行うことができ、交通管理を改善するだけでなく、戦略的な公共政策を導入できます。
正確なビッグデータを取得するには、温度変化、不安定な電圧、電磁波障害、予期せぬダウンタイムなどのさまざまな環境条件に対応できる優れた安定性と信頼性を備えたエッジAIコンピュータが必要です。また、大容量のデータを生成・処理するため、データ転送のコストや遅延、 クラウドと現地のネットワーク機器との接続状況が悪いといったようなリスクも考慮する必要があります。
解決策
堅牢性、適応性、拡張性に優れた5Gスマートポール向けコンピュータ
TASUS IoTのPE400Dは、5Gスマートポールに最適な「頭脳」です。第 10 世代インテル® Core™およびXeon® プロセッサーを搭載したPE400Dは、パワフルな処理能力を備えています。COMポート、DIO、USB、DisplayPortなどの複数の産業用I/Oインターフェースを搭載しており、センサーやカメラなどのエンドデバイスから効率的にデータを収集できます。また、GPUやAIの拡張に最適なPCIe®スロットを3つ搭載しており、リアルタイム映像解析、物体認識・分類など、スマート交通分野への応用にも最適です。PE400Dは、CFast、SATA、M.2、mSATAなど多様なデータストレージインターフェースに加え、RAID 0/1/10によるデータ保護にも対応しており、検索やアーカイブに使用する構造化および非構造化データをすべて保存するデータプールを現地で提供することもできます。
PE400Dは、9~36Vの電源入力、-20°~60°Cの周囲温度に対応するとともに、IEC 61000-6-2/4認証により、厳しい環境下でもスムーズな動作を実現します。さらに、Nvidia Tesla T4テスト(NVQual)に合格したPE400Dは、熱問題に対処し、常にデータを移動し、接続の柔軟性を保つことで、トラフィックが増加しても高度なAI分析を行うことができます。
成果
信頼性の高い一元化された5Gシステムが、スマート交通を強化し、生活の質を向上
PE400Dを搭載した5Gスマートポールは、高性能なエッジコンピューティング、少ない遅延、都市環境の変化に対する適応力により、リアルタイム映像分析、データ収集、デバイス制御、データストレージ機能を提供します。
また、PE400DとASUS IoT Cloud Console(AICC)を統合することで、IoTデバイスが収集した大容量データを管理・分析できる統合プラットフォームを構築し、接続の冗長性を高め、予知保全を行うことで、信頼性の高い5Gスマートポールの運用が実現しました。接続の冗長性を確保することで、イーサネット、Wi-Fi、携帯電話の接続をその場の能力に応じて自動調整し、予知保全により、高度な通知機能により遠隔地でのシステム制御を維持し、機器の故障を回避できます。さらに、AICCのデバイス管理機能により、管理者は大規模なエッジコンピュータやIoTデバイスなどを現地で効率的に設置することができます。
5Gスマートポールは、スマート交通を推進し、公共安全を向上させ、効果的な情報配信を強化し、都市サービスや生活の質を最適化します。5Gスマートポールの導入は、スマート台北のインフラに不可欠な要素です。ASUS IoTは、5G Smart Pole Standard Promotion Allianceと共に、台湾をはじめとするスマートシティのトータルソリューションを共同で展開していきます。