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2024/10/14

MXM GPUモジュール:強力かつ柔軟でコンパクトなエッジAIコンピューティングを実現するカギ

ASUS IoT MXM GPU Modules in edge AI

最近では、AIが話題に上らない会話はほとんど考えられません。現在注目されているトピックは、MXM(モバイルPCI Expressモジュール)GPUモジュールを使用してエッジAIのパフォーマンスをどのように向上させるかということです。まず、MXM GPUモジュールとは何か、どのような機能を持つのかを簡単に説明します。

MXM GPUモジュールは、標準化されたコンパクトなインターフェイスを備えており、組込みアプリケーションやIoTデバイスに最適です。これらのモジュールは、グラフィック集約型アプリケーションにおいて省電力性能を発揮しながら、フットプリントを最小限に抑えます。また、スペースが限られた場所や、温度範囲が幅広い環境でも、効果的に動作するように設計されています。さらに、デバイスに大幅な変更を加えることなく、GPUのアップグレードや交換を容易に行うことができ、高性能グラフィックスをコンパクトなデバイスに統合した柔軟かつ強力なソリューションです。

一般的なMXM GPUモジュールは、2つの標準フォームファクタがあります。タイプA(82mm x 70mm)とタイプB(82mm x 105mm)です。標準化されているため、少なくとも理論的には、あらゆるMXM準拠のGPUはMXM準拠のデバイスに対応し、電源と熱の要件を満たすと想定されます。その場合、システムはマザーボード全体を交換することなく、新しいGPUでアップグレード(または修理)することができます。ただし、コネクタ/ハードウェアが標準化されているにもかかわらず、電源と冷却の要件が異なったり、ファームウェアとBIOSの互換性に違いがあったりする場合には、互換性に問題が生じる可能性があることに注意してください。


エッジAIアプリケーションにおけるMXM GPUモジュール

エッジAIアプリケーションでのMXM GPUモジュールへのニーズが高まっている背景には、エッジ(従来のデータセンターから離れた場所)で集中的なAIワークロード処理が可能な強力かつコンパクトなコンピューティングソリューションへの需要の増大があります。エッジAIでは、カメラ、センサー、ロボットなどのネットワークのエッジにあるデバイス上でデータをローカルに処理するため、リアルタイムの意思決定を可能にし、遅延の低減を実現します。スワップ可能な標準化されたフォームファクタを採用したMXM GPUモジュールは、コンパクトなデバイスに高性能GPUを統合し、複雑なAIアルゴリズムに必要な演算能力を提供します。


MXM GPUモジュールのユースケースとアプリケーションの事例

MXM GPUモジュールを使用したエッジAIアプリケーションは、幅広い業界において、このテクノロジの汎用性と影響力を示しています。例えば、スマートシティでは、MXM GPUモジュールを搭載したエッジデバイスが監視カメラからのビデオフィードをリアルタイムで処理しています。このため、クラウド処理の場合に生じる遅延なしに不審な活動を特定し、公共の安全を強化することができます。

自動運転車では、MXM GPUモジュールがセンサーデータを即時に処理することで、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転機能を実現し、迅速かつ信頼性の高い意思決定を可能にします。医療業界では、MXM GPUモジュールを搭載した携帯用医療機器が、医療現場で複雑な画像分析を処理し、より迅速な結果を提供して診断プロセスを改善します。

産業オートメーションもエッジAIの恩恵を受けます。MXM GPUモジュールを搭載したロボットや機械は、製造プロセスをリアルタイムで監視および最適化でき、効率を高め、ダウンタイムを削減できます。パフォーマンスを向上させながら、これらのアクションをエッジ側で実行することで、データが外部に漏れることがなく、セキュリティも大幅に向上します。


ASUS IoTの利点

ASUS IoTは、インテル Xe-HPGマイクロアーキテクチャをベースにした、インテル® Arc™グラフィックス をサポートする幅広いMXM GPUモジュールを提供しています。これらのモジュールは、高いパフォーマンスと効率性を実現するように設計されており、デジタルサイネージ、医療用画像処理、マルチメディア、カジノゲームなどのグラフィック集約型アプリケーションに最適です。また、インテリジェントビデオ解析、マシンビジョン、スマート医療 、インテリジェント輸送、自動運転車など、エッジAIアプリケーションにも最適です。最適化されたドライバー、開発者向けツール、同社のソフトウェアエコシステムとの統合をはじめとするインテルのArc™ グラフィックスに対する包括的なソフトウェアサポートを受けることができます。

ASUS IoT edge AI systems powered by MXM GPU

さらに、ASUS IoTのPE3000GおよびPE3100G Rugged Edge AIシステムは、こちらで紹介したエッジAIアプリケーションに最適です。また、MXM GPUモジュールの利点も発揮します。これらのシステムは、Raptor Lake-PやAlder Lake-P/H 45-W CPUなど、インテルの第13世代/第12世代インテル® Core™ プロセッサーに対応し、最大64GBのDDR5 4800 SDRAMをサポートします。堅牢な設計で、特許取得済みのシステムアーキテクチャと熱設計により、-20℃から+60℃の温度範囲でファンレス動作を保証します。その他の機能には、オプションのPoE+対応3x 2.5 GbEおよび1x GbEポート、1x M.2 M Key(NVMe)、1x M.2 B Key(4G/5G NR)、および1x M.2 E Key(WiFi 6); 8~48Vの広範囲DC入力と内蔵イグニッション電源制御; 5Grmsの耐振動性能。

開発者は、ASUS IoTが提供するMXM GPUモジュールシリーズ(MXM-M23B-P5/7、E5、MXM-M23A-M5/M7など)をシステムに搭載することができます。各モジュールには異なるバージョンのインテル® Arc™ グラフィックスが搭載されており、これまでご説明したすべての利点を備えています。

これらの製品の詳細や、ASUSのIoT専門チームからのアドバイスについては、こちらからお問い合わせください

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